新聞配達

もう 30 年以上も昔のこと。私にとって初めての仕事は高校時代のアルバイト、新聞配達でした。 毎朝 3 時に起きて店まで行き、新聞を自転車に積んで配ります。チラシが多い日は重かった。休みなく働いていたので、結構な稼ぎだったはずです。

早起きも、荒天の日も、辛いと思った記憶はありません。ただ、通夜が怖かった自分を覚えています。まだ自宅で葬儀をすることが普通だった時代です。冬の朝は真っ暗、周囲に漂う線香の匂いと不気味な静けさ、すぐそこに誰かの遺体があるのだと思うと、しばらくはドキドキが止みませんでした。